症状について
発達障害(現在は神経発達症と呼ばれます)とは、成長の過程で発達していく知能や心の働き、行動の調整、人との関わり方などが、生まれつきの脳の特性によって偏りをもって現れる状態です。
発達には身体・知的・社会的といった複数の側面があり、発達障害ではその一部がほかと比べて伸びにくくなります。これは病気や努力不足ではなく、「脳の個性」と捉えられています。周囲の環境と合わないときに、生きづらさとして表れやすくなります。
発達障害の症状は一人ひとり異なり、日常生活の中で困りごととして現れます。
たとえば、人の気持ちや場の空気を読み取るのが難しい、話の意図を誤解しやすい、集中が続かず忘れ物が多い、文章の読み書きや計算だけが極端に苦手、といった形です。
一方で、興味のある分野では高い集中力や独自の発想力を発揮することも少なくありません。子どものころは「個性」と見過ごされ、大人になってから仕事や人間関係でのつまずきをきっかけに気づくケースも多くあります。