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双極性障害(双極症・躁うつ病)

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公開:2026年1月3日 更新:2026年3月24日

双極性障害の基本理解

双極性障害(躁うつ病)は、気分が落ち込む「うつ状態」と、気分が高揚する「躁状態(または軽躁状態)」を繰り返す精神疾患です。

うつ症状が目立つ時期には「うつ病」と区別がつきにくく、適切な診断と治療につながらないケースも少なくありません。

本記事では、双極性障害の基本(症状・関連疾患・治療方法)について解説します。

双極性障害とは

双極性障害とは、抑うつ状態とうつとは異なる高揚した気分の状態(躁状態または軽躁状態)を周期的に繰り返す疾患です。

主な特徴

  • 気分の波が「一時的」ではなく、エピソードとして繰り返される
  • うつ状態が長く続く一方、躁・軽躁状態は本人が自覚しにくいことが多い
  • 脳の気分調整機能の障害が関与していると考えられている

双極性障害には主に以下のタイプがあります。

  • 双極I型障害:明確な躁状態とうつ状態を繰り返す
  • 双極II型障害:軽躁状態とうつ状態を繰り返す(うつ病と誤認されやすい)

「調子が良い時期がある=健康」とは限らず、
気分の波そのものが治療対象になる疾患である点が重要です。

双極性障害の症状

双極性障害では、うつ状態の症状と躁状態・軽躁状態の症状の両方が現れます。

うつ状態の症状

  • 気分の落ち込み、憂うつ感
  • 興味や喜びの低下
  • 強い疲労感、気力の低下
  • 集中力・判断力の低下
  • 自責感、将来への悲観的な考え

※この時期だけを見ると、うつ病と区別がつきにくいことがあります。

躁状態・軽躁状態の症状

  • 気分が異常に高揚する、万能感が強くなる
  • 睡眠時間が少なくても平気になる
  • 話し続ける、考えが次々と浮かぶ
  • 活動量が増える、衝動的な行動(浪費・過剰な仕事・対人トラブルなど)
  • 周囲から見ると「いつもと違う」「調子が良すぎる」状態

軽躁状態では、本人は「調子が良い」「問題ない」と感じやすく、
治療が中断されやすい点が注意点です。

双極性障害に関連しやすい主な疾患

双極性障害は、他の精神疾患と症状が重なりやすく、鑑別がつきにくい場合がある疾患です。

うつ病

  • 双極性障害の初発が、躁状態ではなく、うつ状態であることが多い
  • 抗うつ薬のみの治療で不調が悪化することもある

うつ病(原因・症状・治療方法)

不安障害・パニック障害

  • 不安や焦燥感が前面に出るケース
  • 気分の波に伴って症状が変動することがある

不安障害(原因・症状・治療方法)
パニック障害(原因・症状・治療方法)

ADHD(注意欠如・多動症)

  • 衝動性や活動性の高さが躁状態と混同されることがある
  • 幼少期からの経過確認が重要

発達障害(原因・症状・治療方法)

依存症(アルコール・ギャンブルなど)

  • 躁・軽躁状態で衝動的行動が増えやすい
  • 二次的に問題化することがある

依存症(原因・症状・治療方法)

これらを見極めるためには、症状の経過を丁寧に振り返る診察が欠かせません。

双極性障害の治療

双極性障害の治療は、気分の波を安定させ、再発を防ぐことを目的として行われます。
短期的な改善だけでなく、長期的な治療設計が重要です。

薬物療法

治療の中心となります。

  • 気分安定薬
  • 必要に応じて抗精神病薬
  • 症状に応じて睡眠薬などを併用

※抗うつ薬は慎重に使用されます。

心理的サポート

  • 病気への理解を深める(心理教育)
  • 再発のサインに気づく力を身につける
  • 生活リズムを安定させる工夫を行う

生活リズムの調整

  • 睡眠時間を一定に保つ
  • 過労や刺激の強い生活を避ける
  • ストレスをため込みすぎない工夫

治療は「症状が落ち着いたら終わり」ではなく、
安定した状態を維持するための継続的な管理が大切です。

双極性障害の対面診療

双極性障害の診療では、現在の症状だけでなく、過去の経過や生活全体を把握することが非常に重要です。
そのため、対面診療には大きな意義があります。

対面診療のメリット

  • 表情や話し方、思考のスピードを直接確認できる
  • 気分の高揚や落ち込みの微妙な変化を捉えやすい
  • 家族や職場の状況を含めた相談がしやすい

特に、

  • うつ病との診断に迷いがある場合
  • 薬の調整が必要な場合
  • 再発を繰り返している場合

には、対面での継続的な評価が重要です。

新宿西口エリアにある
みんなのメンタルクリニック新宿西口駅前院 では、
双極性障害を含む気分障害について、生活状況を踏まえた丁寧な診療を行っています。

「うつ病と診断されているが経過に違和感がある」
「気分の波が大きく生活に支障が出ている」
と感じる場合は、早めに専門医へご相談ください。